別時念仏会から一夜明けた11月30日(木)、東京浄青災害対策委員会の被災地支援活動として、熊本城・水前寺公園を巡る被災地見学が行われました。
二つの代表的な熊本の名所において、地元の方にガイドとしてご案内頂きました。ご自身やご家族の被災当時の状況についてお話も聞かせて下さいました。当日冷え込みがひどく、家の中に防寒具があるにも関わらず、自宅がいつ倒壊するかが恐ろしくてとても足を踏み入れられなかったことや、家屋というものは雑巾をひねるように捻じれて倒壊するものだと知らなかったことなど、お話になれないような逸話の数々に、身震いする心地が致しました。

熊本視察01

熊本視察02

熊本城では、被災の影響で石垣の多くが崩壊し、櫓や天守閣が復旧中の為、未だに立ち入れない場所も数多くございましたが、前回5月にお伺いした時よりもより近くで被害の状況を拝見することができました。
水前寺公園では、被災の影響で池の水が干上がってしまったにもかかわらず、現在は元の姿を取り戻し、体長50センチに及ぼうかという大きな鯉たちや、愛らしいカモの親子が元気に泳いでいる姿に復興の力を感じました。
被災当時から現在への歩みを拝見し、被災者のお話を伺うことで、被災地のことを忘れることなく継続的に支援していくことの大切さを感じる有意義な体験となりました。
写真をご覧になった皆様が、熊本をご訪問になり、現地の方の力強さや熊本の名物などをご賞味いただき、被災地の復興の一助となって下されば幸いです。地元の方曰く、鳥天(鶏肉の天ぷら)や、ラーメン、馬刺し、焼酎などがお勧めだそうですので、ご訪問の際は是非ご賞味ください。
合掌

熊本視察03

熊本視察04