本格的な梅雨を迎えましたが、日差しの強い日も混じり、朝の天気予報の欠かせぬ季節となりました。

本年も、6月10日「時の記念日」に大本山増上寺「安国殿(あんこくでん)」にて、「自死者追悼法要~ともに生き、ともに祈る」をお勤めいたしましたことをご報告申し上げます。

時節柄、皆様にお集りいただくことが叶わず、代替策として「オンライン法要配信」という形をとらせていただきました。

お勤めする有志も数を絞り、距離を開けるよう心掛けました。

亡き方々が、阿弥陀様により悩みも苦しみもない「極楽浄土(ごくらくじょうど)」に招かれ、これからはいつまでも安らかに過ごされますよう、お経をお唱えし、ご回向をさせていただきました。

最後に改めて「阿弥陀様、どうぞ亡き方々をよろしくお願いいたします」と心をこめ、一同声を併せて十遍のお念仏をお唱えいたしました。

阿弥陀様は、ままならぬこの世を生きられた方々の様々なご事情を、全て漏らさずお汲み取りくださる仏様です。

辛い道を歩まれた方であればこそ、阿弥陀様はその道行きをねぎらい、お気持ちに寄り添ってくださいます。

たとえ同じ場所にいられずとも、皆様がそれぞれの場所から手向けられたお気持ちを受け止め、亡き方々とのご縁をつないでくださる仏様でもあります。

 

来年も6月10日にご法要をお勤めする予定です。ご法要がより良い場所となりますよう、有志一同今後とも精進してまいります。

徐々にマスクが辛くなる時期に差し掛かってまいりましたが、阿弥陀様が皆様のお心とお体をお護りくださいますよう、お祈りしております。合掌

如来大慈悲 哀愍護念 南無阿弥陀仏