自死者追悼法要厳修のご報告

木々が初夏の空に向け、天高く枝を伸ばす時節となりました。

本年も「時の記念日」の6月10日、大本山増上寺・安国殿にて追悼のご法要を相勤めさせていただきました。私は、主催の教宣師会会長として司式を拝命いたしました。

本年のご法要は、感染症対策の上、現地参列とYouTube配信の併催にて厳修いたしました。現地には19名のご参列を賜り、オンラインでは日本全国から50名余りのお申込みをいただきました。
ご法要では、浄土宗のご本尊・阿弥陀如来(あみだにょらい)さまのご奉前にて、お経とともに、亡き方々のお名前を読み上げてご供養をさせていただきました。大切な方を悼む方々と、有志の僧侶たちが共々に手を合わせ、「南無阿弥陀仏」のお念仏をお称えしつつ、皆様がお届けくださった「亡き方へのメッセージ」をご本尊に奉納いたしました。
阿弥陀さまは、亡き方ご自身や、遺された皆様の様々なお心やご事情をつぶさに受け止めてくださる仏さまです。諸々を全てご存知の上で、亡き方の今までをねぎらってくださると共に、遺された方々の心の支えとなることを願っておられます。そして、ご生前の様々な不如意も消え、辛さも癒えていくのが「極楽浄土」という阿弥陀様の国でございます。