5月25日、大本山増上寺にて、ユニセフ・JVC説明会が行われました。
前年度の記事でも述べましたが、東京教区青年会では『いのちの募金』と称しまして
檀信徒の方々にご喜捨を募っております。
昨年度は日本ユニセフ協会、日本国際ボランティアセンター(JVC)へ
それぞれ2,511,561円をお送りさせて頂きました。
ご喜捨がどのような形で貢献に寄与しているかを、各団体の御担当者さまに
ご説明頂き、檀信徒の方々に周知することを目的に、毎年説明会を開催しております。
ユニセフご担当者様からは、ブータンの僧院・尼僧院においての水利・衛生環境の向上に
使われている様子をご説明頂きました。

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最近眞子さまがご訪問なさった「幸せの国・ブータン」ですが、
貧しい山岳地帯では「幸せの国」という表現は厳しいようです。
働けない障害のある子どもや身寄りのない子どもは
僧院・尼僧院に預けられることが多いのですが、
国の施設では支援が不十分で教師である僧侶にも衛生教育が行き届いていないため、
慢性の皮膚病などに常に悩まされているそうです。
上水道の敷設や、衛生教育に使わせて頂いております、とお伝え頂きました。
JVCご担当者様からは、内戦終了後に資本主義の波に乗ったカンボジアについてのご説明がありました。
経済成長の著しさの反面、緑の森がどんどん失われていること、
家族に楽をさせたいがために不法な伐採が横行していること、
緑の森の存在すら知らない子供たちが増えているというお話でした。
村の古老との協力のもと、森の恵みや植林について子供たちに教え、
環境になるべく負担のかからない形での経済成長の道を探っていることなどを
お伝え頂きました。

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私たちが日ごろ「安いから」という理由で手にしている商品の中にも、
経済による歪みが隠れているのかもしれないと思い当たりました。
本年度も、東京浄青『いのちの募金』にご協力頂ければ幸いでございます。
よろしくお願い致します。

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